Blog記事一覧 > > 児童発達支援TODAY is New Life東和田】 タイムタイマー
閲覧頂きありがとうございます!
新年あけましておめでとうございます。
年末年始、どのように過ごされたでしょうか?
いつもと違うスケジュールに混乱した様子があったということはありませんでしたか?
私の知的障害のある子どもの話をまたさせてください。度々登場するので、ケイちゃん(仮名)としたいと思います。
ケイちゃんは、お正月に初登場したおもちゃが気にって、あと10分で食事(しかも今年初出勤前の朝食)が用意できるんだけど・・・というタイミングで、そのおもちゃを出してほしいと要求してきました。
みなさんなら、どうされますか?
子どもは、要求してきた時にはすでに遊ぶつもりでいます。
なので、出してほしいと言ってきたタイミングで「もうすぐごはんだから、ご飯を食べたらね」というのは、機嫌を損ねる可能性が高いです。それでもチャレンジするというのも1つです。ただし、大人は一度そう伝えたら、機嫌を損ねられても「仕方ないわね。じゃあ少しだけよ」と折れないことが大切です。折れるくらいなら、始めから許容しましょう。機嫌を損ねれば要求が通るという学習が問題なのです。
ちなみに、機嫌を損ねて見せても要求が通らないこともあるし、時々は通るという体験をしているお子さんは、最も根気強く機嫌を損ね続けるようになっていく可能性があります。時々あたるギャンブルは、いつ当たるかとなかなかやめられない状況とよく似ています。
専門的には”間欠強化”と呼びます。その行動によって、時々ご褒美が得られると、粘り強く行動を継続するようになります。
2つ目の方法。もうすぐ食事であることを、あらかじめ見通しをもっておいてもらう方が本当はよいです。箸やお皿を並べる手伝いに誘うなどもよいですね。でも、毎回そうはいきませんね。
そんな時、我が家ではタイムタイマーが活躍します(写真参照)。
「あと10分遊んだら食事」がわかるようにセットします。
時計が読めなくても、視覚的に残り時間が減っていくのがわかります。
そして、タイムタイマーがなったら食事のカードを指して、食事へ誘導します。食事後に再度遊べる時間があるのであれば、それをスケジュールして見せます。
ケイちゃんは視覚支援を始めて3年が経とうとしています。
スケジュールは始めて半年になります。
ようやく、スケジュールの意味を理解し納得してくれて、楽だなと感じる場面が増えてきました。
視覚支援、1年も継続してみるとずいぶん違った景色が見えて来ると思いますよ。
視覚支援、今年は始めようとお考えの方。
まずは、必ずお子さんにとって得のあることから始めてくださいね。
タイムタイマーがなったら、動画を見られる、公園にでかけるという具合です。嫌なことから始めると、見てくれません。
ケイちゃんは、電車と踏切が大好きです。踏切でタイムタイマーを見せ、あと何分待ったら次の電車がくると示していたら、良く見るようになりました。長野の電車は少ないですから、時刻表チェックは欠かせません!
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